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『誰が勇者を殺したか』と『誰が勇者を殺したか 預言の章』を読みました

読みやすかったし、内容も満足。5月には3巻目となる『勇者の章 (Amazon.co.jp)』が出るらしいので、それも読もうと思います。

感想(ネタバレ有り)


以下、ネタバレありです


てっきりドロドロとした人間関係が描かれるのかと思っていましたがそんなことなく、がっつりミステリというわけでもなし。とはいえ物足りなかったわけでもなく。

構成としては「仲間から見た勇者」+「勇者から見た仲間」を紡いでいく形で、話始めの展開の裏話が後続で補完されるスタイル。 群像劇らしく「あの時、こいつはこう思っていたんだぜ」みたいなのを組合せていくと、最終的に「お前……がんばったな……!」ってなれるた。 気づけばいい仲間じゃんかおまえら〜ってなれました。ぎりぎりマリアは保留です。

心情の描き方もそうですが、言葉選びも良かったです。仲間3人のインタビュー内の言葉の使われ方について(アレス→あいつ)は後半解説が入って、その後真相を読むと「な、なるほど〜!?」となれた。好きなタイプです。

最終的に真相が国中に認知され(そして受け入れられ)たのはちょっとびっくりした。「え、国民めっちゃ柔軟性あるな」みたいな。まあ生き残ったんだし嬉しかったんだろう。ザックとレナードが幸せならOKです。