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Thanks Driven Life

日々是感謝

heroku-docker を使って Emacs & Cask がインストールされた Heroku 環境 (Slug) を作成する Docker イメージ作った

成果物

経緯

Emacs を使っている人は、日頃から

「あー Emacs でも HTTP サーバ立てられるんだし Heroku で起動してーなー」

と考えていると思います。

しかし Emacs ぐらいになると Heroku が標準サポートしている環境には含まれておらず、
いわゆるサードパーティ製 buildpack の導入が必要となります。

Emacs の buildpack もあった*1 のですが

  1. 試しに使ってみたら、なんかエラー出た*2
  2. まあ直せばいいかーと思う
  3. buildpack の修正検証ってものすごいめんどくさいイメージ(ちゃんと調べてない)
  4. モチベーション消えた

みたいな人生を送っていました。

Heroku + Docker

そんなある日、もう一つの可能性である Docker を思い出しました。

Build and Deploy with Docker | Heroku Dev Center

リリースされた当時は

「好きな Docker イメージを Heroku で動かせるのかよすごい!!」

みたいな反応が多数(私も)だったのですが、実際には

  1. 「Heroku と同等の環境を Docker イメージとして配布する」
  2. 「その中で動作確認しろよ」
  3. 「(制限はあるが)そのままデプロイできるフローも作ったぜ」

的なものでした。

デプロイ方法もあるし、ドカドカデバックできるので、これで行こうと決めました。

そんなわけで作りました。

https://github.com/gongo/emacs-heroku-docker

概要は README を読んでもらうとして、つまり必要なことは

  1. 普段通り Emacs Lisp で Web アプリケーションを書く
  2. Cask ファイルを作成し、依存パッケージを書く
  3. Heroku ではお馴染の Procfile に、起動コマンドを書く
  4. コンテナビルドしたり Heroku へリリースするためのファイルを作成
    • docker build したあとのファイルを転送するため、リリースにも使われる
  5. heroku docker:release

みたいな感じです。

試しに作ったのがこちら

https://emacs-heroku-docker-sample.herokuapp.com/

いつか消します

補足

heroku-docker でデプロイする時に注意するところ、備忘録も兼ねて

1. /app 以下のファイルしか転送されない

heroku docker:release で Heroku にデプロイされるファイルは、awesome氏のポストにもある通り

/app以下をtgzで固めてcpコマンドでそれを取り出している.なのでDockerfileに独自の変更を加えるときは注意が必要で/app以下に依存をちゃんと含めるように書く必要がある.

Herokuの'docker:release'の動き | SOTA

という制限(仕様)となっています。

つまり、Dockerfile で素直に apt-get install emacs とかやっても、Heroku 側には Emacs が入っていない slug が転送されてしまう、ということです。 なので今回はソースコードからコンパイルし、 /app/emacs 以下にインストールすることで依存を /app 以下に閉じ込めました。Cask についても同様。

2. 環境変数 export は /app/.profile.d/* 以下に書いておこう

上記のとおり heroku docker:release で転送されるのは、コンテナ内の /app 以下だけ。つまり

ENV PATH /app/emacs/bin:$PATH

みたいなのを書いていても、docker run した環境では使えますが Heroku 上には反映されません

ではどうするか。/app/.profile.d/ 以下に、環境変数設定するファイルを書いておきます。

.profile.d Scripts | Heroku Dev Center

$HOME/.profile.d/ 以下に置いたやつは Dyno 起動時に読まれるので、必要な処理はここに書いておきましょう。

ちなみに heroku-ruby では Dockerfile の ENTRYPOINT として init.sh というものを仕込んでいます。

#!/bin/bash

for SCRIPT in /app/.profile.d/*;
  do source $SCRIPT;
done

exec "$@"

こうすることで

Procfile:

web: cask exec emacs -Q --batch -l app.el

docker run 時:

$ docker run `コンテナ名` cask exec emacs -Q --batch -l app.el

つまり

  • Procfile に書くコマンドと docker run のコマンドを揃えることができる
  • どちらもコンテナ起動時に /app/.profile.d/* 以下を読んでくれる

という感じで、より Heroku の環境に近づけることができる、というわけです。

まとめ

heroku-docker を使うことで、buildpack よりも破壊再構築のサイクルを早く回せると思います。 どんどん作って最高のオレオレ cedar:14 にしよう!!

参考

*1:https://github.com/technomancy/heroku-buildpack-emacs

*2:libgpmが無いとかなんとか